タケハラ薬局は、安心・納得・元気を与える薬局。介護用品も充実。

北九州戸畑区南鳥旗町3−6 TEL:093(871)8525

糖尿病について

糖尿病について
 糖尿病は、血液の中の糖分量が多くなり、全身が「砂糖漬け」になっている状態です。
血管や神経を傷つけ、腎臓や目、神経をはじめ全身に色々な障害を起こす病気です。
本来、血液中のブドウ糖は生命活動のエネルギー源となります。
膵臓から分泌されるインスリンの作用により肝臓でブドウ糖をグリコーゲンとして貯えることで、一定の血液中の濃度に保たれています。
ところが血液中の糖分を低くして膵臓でグリコーゲン(ブドウ糖がたくさん結合しているもの)に変える働きのあるインスリンが十分に分泌されなかったり、効果的に働いてなかったりすると血糖中の糖分の量がどんどん増えて行き、余った糖が腎臓で再吸収されずに尿にでて来ます。
これが糖尿病なのです。

糖尿病の有病率は、自動車の登録台数やエネルギー摂取量、摂取たんばく・脂肪量にほぼ比例していることはデーターでも明らかとなっています。
食べ過ぎや運動不足によって引き起こされることが多いので、現代人の病気とも言われています。
インスリンがもともとつくられない糖尿病(インスリン依存型糖尿病)は過食や運動不足による肥満などが原因で起こる先程の糖尿病と異なり、肥満とは関係なく発病します。
でも、日本では欧米に比べて少ないタイプであることがわかっています。
従って、食事療法や運動療法がいかに大切であるかがおわかりになるでしょう。
次のような症状の時は、お近くのかかりつけ医院にご相談下さい。

    だるい、疲れやすい
    のどが渇く
    尿が多い
血糖値 −正常値− 70〜110mg/dl
100〜140mg/dl
空腹時
食後2時間
☆ 糖化ヘモグロビン HbA1 6.0〜8.0%
4.0〜6.3%
 HbA1c

☆ 赤血球の中にあるヘモグロビンは、高血糖状態が続くと血液中のブドウ糖と結びついて「糖化ヘモグロビン」に変化します。
この反応は大変ゆっくりしたものですが、一度起こると元に戻りません。
血液中の糖化ヘモグロビンの量を調べれば過去1〜3ヶ月間の平均した血糖のコントロールを知ることができます。


糖尿病について 2
 〜食事療法と運動療法〜
 糖尿病の治療の目的は、過剰になった血液中の糖分の量をコントロールすることです。
すなわち、血液中の糖分の値(血糖値)を正常な範囲まで下げ、その状態を保つことです。
血糖値がコントロールされることによって、糖尿病にともなって生じる合併症(網膜症、神経障害、動脈硬化等)の発生や進展がおさえられます。
糖尿病の治療法には食事療法、運動療法、薬物療法(経口血糖降下剤、インスリン注射)があります。
薬に頼らずに食事療法や運動療法で血糖のコントロールをすることが基本的な治療となりますが、それでも血糖値が改善されない場合には薬の力をかりなければいけません。

 食事療法
 必要なエネルギーをとりながらバランスのよい食事をする。
糖尿病の患者さんは、食事でとるエネルギー量を制限して血糖値をコントロールする必要があります。
年齢や身長、体重、運動量(1日の活動エネルギー)を基に病気の程度や合併症などを考えに入れた上、医師や栄養士の方が必要なエネルギー量を決めます。
糖質、たんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどをバランスよくとることが大切です。
『糖尿病食事療法のための食品交換表』(日本糖尿病学会編)の食品の目安とバランスのとれた献立を参考にされると宜しいでしょう。


 運動療法 
 適度な運動はインスリンの働きを刺激する。

適度な運動をすることによって、血液中の糖分の値を下げるインスリンの働きを高める作用がでてきます。
このことは、科学的に解明され、インスリン抵抗性(細胞膜からのブドウ糖の取り込み具合)が改善されることがわかっています。
散歩は1日7000〜8000歩が目標と言われています。
足の不自由な方でない限り、日常的な習慣とされることがよろしいでしょう。
血糖値が上昇した食後に運動すると筋肉内の細胞がブドウ糖を取り込む率が高くなると言われています。
散歩は食後30分程度した後にされるとよろしいでしょう。
 
糖尿病の治療の詳細については、お近くのかかりつけ医院にご相談下さい。
Aさん 健常な人。
血液中に糖が流入すると、血糖値が上がりそれに応じてインスリンが十分、分泌する。
Bさん 父親が糖尿病性腎症により血液透析中、遺伝的な影響を考慮し、食事や運動に注意している。
Cさん 父親が糖尿病治療中に心筋梗塞で死亡。
不摂生がちで肥満気味。
グラフは上の3人にブドウ糖負荷試験を行い、インスリンの分泌と血糖値を調べたもの。
Bさんはインスリンの分泌は少ないが、血糖値は正常域に下がっている。
これは食事と運動療法によりインスリンの効き目がよくなっているため。
一方Cさんはインスリンが多量に分泌されているにもかかわらず、血糖値が正常域に下がらない。
これは肥満や不摂生などのマイナス因子によりインスリンの効き目が低下していることによる。

「NHKきょうの健康」11月号'95より



糖尿病について3
〜薬物療法〜
 食事療法や運動療法で血液中の糖分のコントロールが十分に出来ない時には薬の力をかりなければなりません。
糖尿病が進展して膵臓からのインスリンというホルモン(血液中の糖をコントロールする)が分泌されにくくなったり、まったく分泌されなかったりすると食事、運動療法では血液中の糖の値を一定に保つことは、ほとんど不可能になります。
こうした時には、薬の力をかりてインスリンの分泌を促進させたりインスリンの足りない分を補ったり、少ない量のインスリンでも効果的に作用するようにインスリンの作用を受け取る受容体(レセプター)といわれるものの感度を高めてあげたりする必要があります。
色々な方法で血糖値を下げる必要が生じてきます。
しかし、積極的に薬物療法が行われたとしても食事療法や運動療法は基本となりますので、「薬を服用しているから」「インスリンを使用しているから」といって油断は禁物です。

 薬物療法
 糖尿病を治す薬というものではなく糖尿病をうまく管理する薬です。
● 経口血糖降下剤:この薬はインスリンを分泌する膵臓への細胞を刺激し、インスリンの分泌を促す薬です。
薬理作用の強さや作用持続時間が異なる多種類の薬があります。
SU剤(スルフォニル尿素)と言われる経口糖尿病薬が最もよく用いられる薬で多くの方に利用されています。
医療用の薬で商品名で言えば、ダオニール=オイグルコン、グリミクロンなどです。
少量の薬から開始し、効果によっては増量されます。
定期的な検査で血液中の糖分の状態を見ながら、主治医が薬の量や種類、服用のしかたなど指示します。

● インスリン療法:インスリンというホルモンの不足を注射で補って血液中の糖分の量を下げる方法です。
先程の経口血糖降下剤が効かなくなった方やインスリンの分泌がきわめて少ない場合、まったく分泌しない方などに利用されます。
インスリン療法で用いられる製剤には、効果の持続時間ですぐ効く「速攻型」持続時間の長い「持続型」、そしてその中間にあたる「中間型」に大きく分類されます。
現在のインスリン注射は、以前に比べ大変簡単になりました。
注射器自体がペン型となり、外出の際にも持ちやすくなっています。

● その他の薬物療法:
@ 糖質分解酵素阻害剤−グルコシダーゼという消化酵素の働きを抑え、糖質が消化・吸収されるのを遅らせる薬です。
食後に血液の中の糖分の量が急激に高くなるのをゆっくりと上昇させる作用があり、血糖値のコントロールに役立ちます。
医療用の薬でグルコバイ、ベイスンといった薬があります。
ただし、食事の直前に服用しないと効果が期待出来ません。

A インスリン抵抗性改善剤−食事、運動療法や経口血糖降下剤でも血糖値のコントロールがうまくいかなく、インスリン療法を行うほどでもない時に利用される薬です。
インスリンの分泌に変化を与えるのではなく、インスリンの感受性を高めてあげる薬です。
近年、薬物療法の選択の幅が広くなり糖尿病は色々な点で管理されやすくなりました。

薬物療法を行うときはこんなことに気をつけて下さい。

● あなたの薬はあなただけのもの
糖尿病の薬は、インスリンの分泌量や高血糖の状況に応じて、それぞれの患者さんに合わせて処方されます。
ですから、人の薬をもらったり、人にあげたりするのは絶対にやめましょう。
低血糖に要注意 
薬の量を間違えて多くのみ過ぎたり、空腹状態が長く続くと、血糖値が下がり過ぎ、ひどいときには昏睡状態に陥ることもあります。
動悸、ふるえなどの低血糖の初期症状のときは、すぐに糖分を摂取することが大切です。
低血糖に備えて、医師から渡されたブドウ糖やあめなどを携帯するようにしましょう。




さくいん

タケハラ薬局へのご質問・お問合せ